サラ劇 7 失禁 H11・6/29
サラ−6へ
高木の昔のバンドはボーイズ・コール・ギャングという名前でパンク風バンドの4人組だった。歳が一番上のドラムのスーさんは28歳
他の3人は26歳だから、パンクバンドにしては年齢が高い。
オマケにバンドのうちの2人は結婚していて、子供もいる。子持ちのパンクスでさらに4人とも普段はネクタイを絞めるサラリーマン
「今日のギターはメロが綺麗すぎ、もう少し荒いほうがいい。」Voの高木がいう。
「いや〜ベースがさ、ジャズっぽいフレーズ入れるからさ、つい対抗したくなんだよな。」
「いいじゃな〜い。ぼくあの流れスキだよ。」スーさんはだいぶ酔っており眼をぱちぱちさせながら言った。
「でもね。あんまり甘い音作ると、バンドの名前が泣く。」高木が言うとギターのシローが
「俺の姉ちゃんさ。ボーイズ・コール・ギャングって略すと BCG、まるで予防接種のバンド みたいだってさ。」
高木以外の3人が、ハハハと笑った。
「そう言えば昔ぶつぶつのはんこみたいなの押されたよね。」ベースのグンちゃんが言う。
高木の考えたバンド名だったが、不良になりきれない感じをとらえたいい名前だと本人は思っていたのだが。
・・・・・・・・・
彼らは昔、ポリスが当時のパンクの流行に合わせるためにわざと下手に演奏していたというどっかの評論家が言った言葉を信じ、それを信条にしている。
「俺達ほんとは上手いんだけど
パンクだから、適当に」というバンドなのだ。(本当はマジに下手なのだが)
練習後4人は居酒屋で飲みその後ラーメンを食べに言った。これが今回の事件のはじまりだったのである。
「チャーシュウ」「ショーユ」「みそ」「・・・ぼくも、 みそ」 そしてもうほとんど飲めないのになぜか癖でビールを頼むのだった。
「つまみなんかない?」高木が言うと店員が「餃子ぐらいしか、」
と言う。シローが「ザーサイでもシナチクでもいいけど」と言ったらメニューにないのにおやじが瓶詰めのザーサイとシナチクを出してくれた。
「ねえ、問題だしていい?」グンちゃんが言い始めた。
「つまんないのやめてよ。・後悔、酒に立たず・とかいう交通標語みたいなのはだめ。後あれもダメ。・どんと一発カマドキャシ・注(カマドキャシとは竈をひっくり返すの意味、つまり事故を起こしたら破滅の意味、実際どちらも看板がある)
カマドキャシなんて運転もせん老人にしかわからん!だいたい都会の人に恥ずかしい。」高木が言う。
シローも言い始めた。
「この前の・スピード出すな、寝た子が起きる 夫婦生活真っ最中・なんてもう最悪イイトコ。」
「だいじょーぶマイフレンド♪今度はマトモ。投稿しようと思ったくらいだから」といいグンちゃんは言った。
「手の大きい社員が居る会社は?」「・・・大手メーカーだろ?」高木が言うと
「おし〜い。おしくておいしいオシンコウ!」グンちゃんは訳がわからん事を言い始め答えを言った。
「答えは、てーでっけー(TDK)」店の客がどっと笑う。なにせ大きな声でしゃべるものだから周囲に聞こえるのである。
その笑い声で半分寝ていたスーさんも眼を開け、程なく湯気の立つラーメンが運ばれてきたのである。
フーフー言いながら4人は食べ始めた。スーさん以外の3人は食べ終わったのだが、スーさんのどんぶりにはまだたくさん残っている。
彼は猫舌なのだ。高木は最後に残ったビールをグイとのみほした。
明日は久々のホリディだ〜♪と考えながら頭の後ろで手を組みながらとなりのスーさんを何気なく見たら、そこには
驚愕すべき光景が広がっていたのである。
スーさんは水色の薄い短パンをはいていた。その短パンの中心がみるみる紺色に染まり。紺色は短パンを浸食していく。
「ちょっとスーさん!下!下」
スーさんは下を見ると「ありゃーやっちゃたあ!」失禁したのである。
下は畳だ!まずい。とっさに
高木はスーさんのどんぶりを取ると彼の下半身にぶちまけた。「アジッ!あち〜」ひとつで足りそうになかったので自分のどんぶりのスープもぶちまけた。幸いスーさんはやけどもしなかった。 他の2人には何がなんだかわからない。
店には酔っぱらってひっくり返したと謝りすぐに精算し店を出た。彼らは2度とその店には行かなかった。
後でスーさんに聞いたら、時々あるんだよねゴメンと笑いながら言い、実はライヴの時にも一回あったと言う!。ドラムは一番奥なので事なきを得たのである。もう4年も前の事だが今のバンドGTRには
残念ながらスーさんはいない。
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